Google Health Premium(以前のFitbit Premium)を解約しても、Fitbitの履歴は削除されません。サブスクリプションは請求期間の終わりまで続き、Googleは、その後もGoogle Health Coachのデータは保持されるとしています。サブスクリプションよりアカウントのほうが重要です。2026年5月19日以降、FitbitはGoogleアカウントでしか使えず、Googleは、移行されなかったアカウントのデータの削除を2026年7月15日に始めるとしていました。アカウントを使えるうちに、Google Takeoutでデータを書き出してください。
Googleのページの確認日は2026年10月24日です。英語の文書からの引用は、私たちが訳したものです。このページは一般的な情報であり、法的助言ではありません。
Google Health Premiumに変わったPremium
Googleは、「2026年5月19日付で、Fitbit PremiumはGoogle Health Premiumに名称が変わります」と述べ、FitbitアプリはGoogle Healthアプリになりました(Google Health Help, redesigned app)。Premiumを利用すると、Google Health Coachと、ワークアウトやマインドフルネスの動画が加わります(Google Health Help, Premium)。
解約しても、「サブスクリプションは、現在の請求期間の終わりまで有効です」。Googleはさらに、「Google Health Premiumの期限が切れたあとも、Google Health Coachのデータは引き続き保持されます」と述べており、そのデータは自分で削除できます。アプリをアンインストールしても、サブスクリプションは解約されません(Google Health Help, cancel)。Googleの書き出しのページは、書き出しをPremiumと結びつけていません。
Googleに移ったFitbitアカウント
「2026年5月19日より後は、Fitbitアカウントでは、Fitbitにアクセスできなくなります。」Googleが挙げている唯一の例外は、Gmailアドレスで作成したFitbitアカウントで、「サポートされているかぎり」使えますが、やはり移行は必要です。移行されなかったアカウントについて、Googleは次のように書いています。「2026年7月15日にデータの削除処理を始めるまでは、引き続きいつでもデータをダウンロードまたは削除できます。削除処理には時間がかかります。この間にアカウントを移行できるユーザーもいるかもしれません」(Google Health Help, moving your account)。それ以降に何が削除されたかは述べておらず、書き出しのページには「削除されたアカウントのデータは利用できません」とあります。
移行した場合は、「Googleアカウントに移すことを選んだ過去のデータはすべて保持されます」。そのあと、データはGoogleプライバシーポリシーのもとで扱われます(Google Health Help, moving your account、Fitbit Privacy Policy)。
Googleアカウントの削除までの期間
Googleは、「少なくとも2年間、Google全体で利用がない場合、利用のないGoogleアカウントとそのアクティビティおよびデータを削除する権利を留保」しています。また、各プロダクト自身の規則に応じて、「あるプロダクトで少なくとも2年間利用がない場合、そのプロダクトのデータを削除する権利を留保」しているともあります(Google Account Help, inactive accounts)。GoogleのGoogle Health向けプライバシーFAQには、健康とウェルネスのデータは「ユーザーがデータを削除するか、Google Healthをやめるまで保持されます」とあり、利用のない期間についての別の規則は書かれていません(Google, FAQs on Privacy: Google Health)。しかしアカウント全体の方針は適用されるので、Gmailを使い続けていても、Google Healthアプリを2年間使わないことはリスクと考えてください。
使うのをやめる前に書き出す
- Googleアカウントの場合:Google Takeoutを使い、「Google Health」が選ばれていることを確かめてください(Google Health Help, export)。Googleがリンクをメールで送ります。「数分から数日」かかることがあり、「アーカイブは約7日で失効します」(Google Account Help, download your data)。
- 古いFitbitアカウントでまだログインできる場合:Fitbitの設定ページで「Data Export」を選び、「Export Your Account Archive」の下の「Request Data」を選んで、メールで確認してください。
- GPSを使ったワークアウト:Google Healthアプリの「Fitness」タブでアクティビティを開き、「More」、「Export」の順にタップしてください。TCXファイルが書き出されます。
Googleの書き出しのページは、「アクティビティ、運動、睡眠、心拍数」を例に挙げており、心拍変動(HRV)には触れていません。別のアプリでFitbitのデータをコピーしているなら、そのアプリがGoogle Health APIに移行済みかを確認してください。Fitbit開発者向けサイトは、従来のFitbit Web APIを2026年10月30日に「停止する」とし、Google Health APIのリファレンスは2026年11月2日としています(Fitbit Developer、Google for Developers)。ファイルとAPIに何が入っているかは、どの機器からでもHRVデータを書き出す方法で説明しています。
コピーを請求する
- 請求先:Googleのプライバシーポリシーは、権利について「Googleおよび当社のデータ保護オフィスに連絡できます」としています。リンク先はPrivacy Help Centerで、データアクセス用フォームは、Googleの「専門のプライバシー運用チーム」に届きます。Googleは、こうした請求にはセルフサービスのツールより時間がかかると述べています(Google, Privacy Help Center)。一度もGoogleに移行していない古いFitbitアカウントについては、Fitbit Privacy Policyに、データ保護オフィサー(DPO)の連絡先としてdata-protection-office@fitbit.comが挙げられています。
- 請求する内容:具体的に指定してください。Googleは、「すべてのデータ」という請求には、まずオンラインのツールで応じ、絞り込みを求めることがあるとしています。書き出しに含まれないデータ、たとえば夜ごとのHRVとその元になる測定値や、Googleが保有する最も細かい水準の心拍数を挙げてください。Fitbit自身の開発者向けドキュメントでは、心拍数は「1秒、1分、5分、15分」の細かさで提供されていました(Fitbit Developer, intraday)。期間と、CSVやJSONなどの形式も添えてください。最も細かいデータまで求める根拠と、その限界は、ウェアラブルデータの権利で説明しています。
- 期限:Googleは期限を定めておらず、請求にもっと時間が必要な場合は、延長した期間を知らせるとしています。EU一般データ保護規則(GDPR)と英国GDPRでは、会社は一か月以内に答えなければならず、請求の複雑さや件数のために必要な場合は、さらに二か月延長できます(GDPR第12条)。GDPRでは最初のコピーは無料です(第15条3項)。会社が最初の請求でも断れるのは例外的な場合だけで、請求が権利を濫用する意図で行われたことを会社が証明したときに限られます(EU司法裁判所、C-526/24)。
データ請求レターの作成ツールには、Googleの請求先が入っていて、これらの点をフォームに貼り付けられる文面にまとめます。期限内に返事がなければ、ウェアラブルデータの権利に、催促と苦情申し立ての方法が書かれています。夜ごとのHRVの数値が何を測っているかは、FitbitとPixel WatchのHRV:しくみで説明しています。