迷走神経

別名:第X脳神経

副交感神経系の主要な神経で、脳幹から心臓、肺、腸まで走っています。心臓に送る速い信号が、拍ごとの心拍変動(HRV)の大部分を生み出します。

迷走神経は第X脳神経です。脳幹を出て、心臓を含む胸部と腹部の臓器に枝を伸ばします。副交感神経の線維の約75%を運んでおり、体の「 休息と消化 副交感神経系 自律神経系の「休息と消化」の枝。おもに迷走神経を通して心拍を遅くし、心拍変動(HRV)の拍ごとの変動の大半を生み出します。 副交感神経系についてさらに詳しく 」の信号のおもな通り道です。

心臓では、迷走神経の信号が心臓のペースメーカーを遅くします。作用は速く、迷走神経の信号は一秒未満で心拍数を変え、信号が止まると効果もほぼ同じ速さで消えます。交感神経の信号は、心臓を速め始めるまでに最大で5秒かかります。そのため、二拍のあいだの間隔が次の拍で急に変わるとき、その主因は迷走神経です。RMSSDのような拍ごとの指標が、迷走神経活動の指標として読まれるのは、このためです。

迷走神経は、逆向きの情報も運んでいます。線維の大半、およそ85〜90%は、脳から臓器へではなく、体から脳へ信号を送っています。

下のモデルは、迷走神経を心臓のブレーキとして示します。強く踏むと、心臓は遅くなり、拍と拍の間隔のばらつきが大きくなります。

ブレーキとアクセル

測定ではなく、学習用のモデルです

心拍数
61 bpm
RMSSD
55 ms

下のスライダーで設定します

よく休めた朝。 ぐっすり眠った後は、ブレーキが強く効き、アクセルは軽く踏まれている程度です。心拍数は低く、拍と拍の間隔が大きく変わるため、HRVは高くなります。

JavaScriptをオンにすると、スライダーとプリセットが使えます。

ブレーキが強いと、心拍はゆっくりになり、拍と拍の間隔はよく変わります。アクセルが強いと、心拍は速くなり、間隔は安定します。安静時のHRVは、おもにブレーキがどれだけ強く効いているかを表します。

心臓は、2本のスライダーで決まる速さで拍動します。1本は迷走神経ブレーキ(副交感神経)、もう1本はアクセル(交感神経)です。心拍の列と、各拍の直前の間隔を結んだ線で、リズムがどれだけ整っているかがわかります。ブレーキを上げると、心拍がゆっくりになって間隔がよく変わるため、RMSSDが上がります。アクセルを上げると、心拍が速くなって間隔が整うため、RMSSDが下がります。ボタンを押すと、休息十分の朝、睡眠中、ストレス、きつい運動の後の数時間、体調を崩しかけたときの設定になり、それぞれに短い説明が付きます。

安静時のHRVのかなりの部分を占める、呼吸と連動した速い揺れは、おもに迷走神経の働きによるものです。迷走神経が交感神経と心臓の制御をどう分け合っているかは、レッスンHRVを生む神経系のしくみで扱っています。

「迷走神経エクササイズ」の多くは、迷走神経を強くするとうたっています。迷走神経エクササイズ:根拠が示すことでは、ゆっくりした呼吸、冷水、ハミングなどを、HRVについて研究でわかったことをもとに評価しています。

出典

  1. Physiology of the autonomic nervous system American Journal of Pharmaceutical Education, 2007
  2. A healthy heart is not a metronome: an integrative review of the heart's anatomy and heart rate variability Frontiers in Psychology, 2014

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