呼吸性洞性不整脈(RSA)
別名:RSA, 洞性不整脈, sinus arrhythmia
息を吸うと心拍数が上がり、吐くと下がる正常な変化。迷走神経が生み出し、安静時の心拍変動(HRV)の大きな部分を占めます。
名前に反して、呼吸性洞性不整脈(RSA)は心臓の異常ではありません。「洞性」は、拍動が心臓のペースメーカーである洞結節から始まることを意味し、ここでの「不整脈」は、リズムが完全には均一でないという意味でしかありません。自分でも感じられます。ゆっくり息を吸うと脈が少し速くなり、吐くと遅くなります。
これを動かしているのは迷走神経です。息を吸うと心臓にかかる迷走神経ブレーキがゆるみ、吐くと戻ります。安静時の短い記録では、RSAが拍ごとの変動のおもな源で、そのため、ほとんどの心拍変動(HRV)指標の中心にあります。タコグラムでは規則的な波として、HF帯域ではパワーとして現れます。ゆっくり深く呼吸すると、波は大きくなります。
RSAは心臓迷走神経トーンの指標としてよく使われますが、GrossmanとTaylorはいくつかの注意点を挙げています。呼吸数と呼吸の深さは、それだけでRSAを変えます。測定中の身体活動もそうです。そして、RSAと迷走神経トーンの関係は、通常、異なる人どうしの間より、同じ人の時間経過のなかのほうが強くなります。
下のモデルがRSAを示しています。拍は吸気のたびに詰まり、呼気で広がります。ペースを毎分15回から6回まで下げると、揺れが大きくなります。
呼吸して、心拍を見る
測定ではなく、学習用のモデルです
- 心拍数
- 60 bpm
- RMSSD
- 46 ms
直近30秒
JavaScriptをオンにすると、この図が動きます。
呼吸の円は、息を吸うたびに大きくなり、吐くたびに小さくなります。その下の心拍の列では、拍の間隔が、吸う間(色付き)は詰まり、吐く間は広がります。列の下の線は各拍の直前の間隔を示し、吸う間は下がり、吐く間は上がります。スライダーで呼吸のペースを1分あたり4〜15回の範囲で設定でき、表示欄には、直近30秒の心拍数とRMSSDが表示されます。揺れは、1分あたり6回ほどの呼吸で最も大きくなります。
ここから、実用上の二つのルールが導かれます。第一に、測定中の呼吸の仕方は結果に影響するので、プロトコルが別に指定していなければ、ふつうに呼吸してください。第二に、他人の測定値ではなく、自分の過去の測定値と比べてください。
レッスンHRVを生む神経系のしくみで、RSAが呼吸、 迷走神経 迷走神経 副交感神経系の主要な神経で、脳幹から心臓、肺、腸まで走っています。心臓に送る速い信号が、拍ごとの心拍変動(HRV)の大部分を生み出します。 迷走神経についてさらに詳しく 、HRVの数値をどう結びつけるかを説明しています。